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ペットと一緒に飛行機乗れるの?

ペットを飛行機に乗せるには?~国際線~
海外へのお引越しなどでペットと一緒に飛行機に乗ることを考えないといけない状況があるかもしれません。
そもそも、飛行機にペットを乗せられるの?
答えはYes。ほとんどの航空会社で現在、厳しい規則や制限はあるもののペットの搭乗が認められています。
一昔前はペットは荷物と同じ扱いで、機内ではなく貨物室(貨物室の中でも空気の入れ替えが可能なスペース)での搭乗が基本でしたが、貨物室の温度管理がうまくいかなかったり、ペットの種類によっては搭乗中の体温調節ができなくなったなどの事故で死亡してしまうケースがあったため、小型のペットに限っては機内で預かる(座席の下)ことができる航空会社が増えてきています。

・どこの航空会社でも乗せられるの?機内持ち込み可の航空会社はどこ?

それではどこの航空会社でもペットの受け入れをしているのでしょうか?まず機内への持ち込みが認められている航空会社は以下です。(2021年4月現在※コロナの影響により今後機内へのペットの持ち込みは制限される可能性があるため、変更となる場合があります。)

北米路線:ユナイテッド航空、エアカナダ、アメリカン航空、デルタ航空

欧州路線:ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、エールフランス航空、スイス・インターナショナルエアラインズ、オーストリア航空、KLMオランダ航空、フィンランド航空

アジア路線:大韓航空、ベトナム航空、アシアナ航空

など

概ね大きな航空会社で機内へのペット受け入れが可能です。特に北米の航空会社は動物愛護への観点から会社のルールに加えて、当日の乗務員の判断でルールを勘案してくれる航空会社が多いように感じます。例えばユナイテッド航空では、原則機内ではペットはキャリーバッグ内から出してはいけないことになっていますが、不安症候群など獣医師が「この子は飼い主に抱かれていないと健康状態に異常をきたす恐れがある」との診断書があれば飛行中も膝の上に抱っこすることが許されたりするケースもあるそうです。

ただし、そうしたケースはたとえユナイテッド航空でもすべての便で対応可能なことではありません。あくまでイレギュラー。実際に機内にペットを搭乗させる場合は、航空会社の厳しい規則に沿うことができるかをよく考えることが大切です。

・貨物室へのペットの預け入れについて

ペットを機内へ持ち込みが可能でない航空会社の場合、(※機内持ち込みが可能な航空会社でも規定外の場合は貨物室への預け入れとなる)貨物室への預け入れ手荷物として運搬することができることがほとんどの航空会社で可能です。ただしピーチなどのLCC(Budget Airと呼ばれる系)の航空会社では貨物室への預け入れも受け付けていない場合がほとんどですので、事前に十分調べてから航空券の予約をすることをお勧めします。

日本航空・JALの場合

日本のフラッグシップエア・JALの場合、国際線での機内持ち込みはできません。貨物室のみとなります。ただし、貨物室への預かりに関してもかなり厳しい規定と、運搬中の事故を防ぐために受け入れが可能な犬種やペットの状態、運搬中の貨物室の環境などが細かに注意としてアナウンスされています。

まず飛行機の貨物室の中で、ペットが乗る貨物室はスーツケースなどが搭載される貨物室よりも小さい、一番後方のバルクと呼ばれるスペース。このバルクにはチェックインカウンターで預かった荷物の中でもとりわけ取り扱いに注意が必要な壊れ物や、ベビーカーなど搭乗ゲートで搭載されるようなバラ積みの荷物が入っているスペースになります。ちなみに飛行機到着時には、他の貨物室よりも早くに開かれて荷物が運び出される場所でもあります。

バルクの空調は、基本的には私たち人間が座っている機内と同じシステムで調節されています。機内でも上空になるにつれて空調が入っていても気温がぐんぐん下がって毛布が必要になるような空間ですよね。それを考えるとペットたちがクレートの中で自分で温度調節できるぐらいの健康状態でなければ不安になってしまうと思います。

航空会社側でも、できる限り万全の態勢で受け入れをしてくれていますが、過去にバルクの空調システムがうまく作動せずに中のペットが亡くなってしまうという悲しい出来事が起こったこともあります。

そのため各航空会社でもかなりの注意喚起を行っています。

例えばJALの場合…

ペットの健康状態について

飼い主の皆さまと離れることによるストレスや気温の変化などによってペットの体調に異変が生じることがございますので、以下の項目に該当する場合は事前に獣医師へご相談いただくことをお勧めいたします。

  • 呼吸器に疾患をもっている
  • 体温調節が上手でない
  • 以前航空輸送をした際に食欲がなくなり、下痢を起こしたことがある
  • 航空輸送が体質的に合わないと思われる症状がある
  • 暗い場所でストレスを強く感じる傾向がある

その他にも機内と機外の温度、湿度の差があることや、慣れない音が発生する環境であることなど、ペットを預ける身としてはかなり脅かされるようなことが書いてあります。他の航空会社でも特に北米系の航空会社となると明確に運搬に適さない犬種(鼻が短い犬種など)それだけ命を運ぶ環境としては完璧を目指していても、どうしようもないことが起こる可能性があるということですね。

航空機移動に注意が必要な種類がある

機内にペットを持ち込み可能な航空会社でも、特定の犬種、猫の種類に対しては受付をしないことがあるそうです。

例えば短頭種の動物(ボクサー犬、ペキニーズ犬、ペルシャ猫など)は鼻の長さが短く、体質的に高温の環境やストレスが原因でフライト中に呼吸困難となることがあるそうです。航空会社にもよりますが、固有の短頭種の動物であっても機内持ち込みや、貨物便(カーゴ便※人が乗らない別便の貨物便)に荷物として運搬することを許諾していることが多いので、お家のペットの種類が飛行機に乗せられるかどうかは、一律には判断ができません。

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