Pocket Wifi利用 ヨーロッパ編
2019年9月 オランダ、ベルギー、アイルランド、イギリスの4か国を2週間滞在中、現地でのデータ通信用にPocket Wifiを購入してみました。
いつもは国内でヨーロッパ周遊用のデータSIMを購入するのですが、10月以降にアフリカへの旅行予定があったため、思い切ってPocket Wifiを購入してみることに。
グローバルルーターって何?Pocket Wifiと違うの?
グローバルルーターとは、いわゆるPocket Wifi(ポケットWifi)のことです。
しかし、私たちが日本で使っているPocket Wifiは国内で使えるSIMカードが基本的には入っており、それを海外でPocket Wifiとして使う場合は、SIMカードのローミングが必要となります。
空港などのレンタルWifiで、旅行の行き先を詳しく予約する前に指定するのはそのためです。Pocket Wifiの中に入っているSIMカードがすべての旅行先の国でローミングができる物を借りて行かなければ現地で使えないからです。
その点、グローバルルーターはクラウドSIM(eSIM)カードを通信端末(スマートフォンやiPhone、Pocket Wifi)に挿入する形ではなく、クラウドサーバーで管理するという次世代型の通信技術のことです。
以上のことよりグローバルルーターは、クラウドSIMを搭載しているPocket Wifiのことです。
グローバルルーターは万能?!
この様に聞くと、グローバルルーターはどこでも使える万能選手のように聞こえます。グローバルルーターの仕組みはこうです。
まず、国内の大手正規キャリアや海外の通信キャリアと契約しているグローバルルーターの会社を通じてサービスを受けます。自分の旅行する国や地域の通信キャリアと契約していない=その地域ではサービスがない会社はまず除外します。
グローバルルーター会社では、契約のある国や地域の通信キャリアで対応するクラウドSIMを用意しています。そのため、そのグローバルルーター会社経由で通信(データ)プランを購入し、対応するクラウドSIMに情報を入れてもらうと、そのクラウドSIMが対応する国や地域では、現地SIMを購入したり、海外用Pocket WiFiをレンタルしなくても、現地で簡単にデータ通信(インターネット通信)を楽しむことができます。
現地SIMの面倒な点として、旅行先に対応したSIMカードを自分で挿し替え、使う機種によってはAPN設定等が必要なことがありますが、クラウドSIMの場合は、その必要はなく、クラウドSIMが自動でSIMカードの割当変更を行ってくれるので便利です。そのため1台の端末に、あたかも複数のSIMカードを挿しているかのような通信が可能になるということです。
ただし、全ての国、地域で万能に使えるかは、グローバルルーターを運営する会社とその国、地域の通信会社の契約によって違います。現にアフリカ大陸だと一部の国でしか通信キャリアとの契約がないグローバルルーター会社がほとんどです。こうした地域に行く場合は、現地SIMを購入するという方法一択が現状のように思います。今後はクラウドSIMがますます普及していくでしょう。そうなるとどこのクラウドSIMサーバーを利用するのが、一番多くの国と地域をカバーしているかの決め手になるでしょう。