サントリー緑茶 伊右衛門 なぜ緑色が新しいのか?
自分でお茶を淹れたことがあるとわかりますが、お茶は葉っぱは緑で、淹れたても緑色ですが、しばらく置いておくと茶色に変わってしまいます。
緑茶が茶色に変わってしまう理由
①カテキンの変化
お茶の中に含まれているカテキンが、酸化することにより褐変してしまう。
②アミノ酸と糖の変化
同じくお茶の中に含まれているアミノ酸と糖が、時間とともに変化し、褐変してしまう。
そんな緑茶をペットボトル詰めにするということは、淹れたての状態を保つことができないということでした。
だから淹れたての綺麗な緑色を保ちつつ、ペットボトル詰めにして流通させられる伊右衛門は、新しい技術と言えるでしょう。
伊右衛門の緑色には何が入っているの?
サントリー公式ホームページには、「酵母由来の成分を使用」※パンや栄養補助食品などに使用される酵母を使っています。と記載されていますので、体に悪い物で着色しているというわけではなさそうです。
酵母ってうま味成分じゃないの?
酵母と聞くと、肉エキス、魚介類エキス、海藻エキスなど「うま味」や「こく」を際立てる役割が思い浮かびます。
最近では、食品に酵母を使う際、この「うま味」や「こく」など味成分のために使うだけでなく、高機能酵母と言う色々な働きをする酵母が開発されています。
その中には酵母の色が黄色というものも存在しますので、伊右衛門にはそうした特性を持つ酵母が使用されたのではないでしょうか?
酵母だけで緑色が保てるのか?
サントリー公式ホームページでは「酵母由来の成分により鮮やかな緑色の水色(すいりょく)を実現」と書かれていますが、以前別の商品、天然水の透明な紅茶プレミアムモーニングティーシリーズを販売した際に、サントリーが使用したのが色のついた中から、味の成分だけを分離させるという技術です。
プレミアムモーニングティーシリーズは、牛乳から透明な成分だけを抽出して製品に配合しています。
CMで「日本の緑茶に足りない物はなんやろう?」「ほんまもんの緑茶には何が必要なんやろう?」というセリフがあります。それだけ、きれいな淹れたての緑色が続く緑茶のペットボトルは、新しい緑茶ボトルだということがわかります。
そうなると、たんに酵母使用だけでなく、お茶の中から茶色の成分を取り除く、ということも考えられるのではないでしょうか。